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医療費助成制度とは?
医療費助成制度とは、日本国内で行われている公的な制度の一つであり、経済的に厳しい状況にある患者さんが必要な医療サービスを受ける際に、その一部の負担を国や地方自治体が助成する制度です。これにより、高額な医療費の負担を軽減し、誰もが安心して治療を受けることができるようになります。
対象となる患者さんの条件
医療費助成制度の対象となる患者さんは、経済的な条件や健康状態によって異なります。収入や世帯構成に応じた所得制限が設けられており、それを満たすことが必要です。また、高額な医療費がかかる難病を持つ方々も対象となりますが、その際には難病指定基準を満たす必要があります。
助成される医療費の範囲
医療費助成制度では、主に診療費や入院費、手術費などの医療サービスにかかる費用が助成対象となります。ただし、助成対象の範囲は地域や制度によって異なるため、具体的な内容は申請時に確認する必要があります。
助成対象の難病と指定基準
難病とは、一般的な疾患ではなく、治療が困難で高額な費用がかかる疾患のことを指します。医療費助成制度では、これらの難病を持つ患者さんに対して特別な助成措置が行われます。難病指定基準は、国や地方自治体が定める一定の条件を満たす必要があります。
指定難病とは?
指定難病とは、国や自治体が公式に指定した難病のことを指します。これに該当する患者さんは、医療費助成制度の対象となり、より充実したサポートを受けることができます。
難病指定基準の確認方法
難病指定基準は複雑な場合があり、患者さんやその家族が自ら確認することは難しいことがあります。そのため、医療費助成の相談・申請については、現在お住まいの都道府県の相談窓口(保健所等)にお問い合わせください。
潰瘍性大腸炎の場合
潰瘍性大腸炎は、厚生労働省が定める「指定難病」の一つであるため、医療費助成の対象となります。
助成の対象
潰瘍性大腸炎の患者さんであれば必ず助成の対象となるわけではなく、重症度※1が中等度または重度の患者さんが対象となります。しかし軽症の患者さんであっても、長期に高額医療の継続が必要な場合(軽症高額該当)※2には、助成の対象となります。
出典:UCTomorrow
- ※1:重症度は、厚生労働省の定める「臨床的重症度分類」に従って医師が評価
- ※2:月ごとの医療費総額が33,330円を超える月が年間3回以上ある場合
申請の方法
申請の際には、主に次の書類が必要となります。
- 1.診断書(臨床調査個人票)
- 2.申請書(指定難病医療費支給認定用)
- 3.公的医療保険の被保険者証のコピー
- 4.市町村民税の課税状況の確認書類
- 5.世帯全員の住民票の写し
これらの書類をそろえて、都道府県・指定都市の窓口に申請しますが、その際の流れは以下のようになります
①潰瘍性大腸炎の診断を受けたら、難病指定医を受診する。
②診断書(臨床調査個人票)を難病指定医に記載してもらう。
③上述の書類を揃えて、都道府県・指定都市の窓口で申請する。
④審査が行われ認定されると、指定難病医療受給者証が発行される。
⑤指定医療機関を受診するときに受給者証を呈示して助成を受ける。
筆者の場合
筆者の場合、重症度は、軽症なのですが、レミケードによる治療を受けている為、軽症高額に該当し、医療費助成の対象となっております。まだ、助成を受けていない方は、医療費助成制度の対象であるか、まずは、最寄りの保健所等の窓口に申請を行い、確認してみてください。
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